場づくりマーケティング・コンソーシアムは、コンソーシアムの調査研究の共有とさらなる発展を目的に「CSV×場づくり」をテーマとした「CSV×場づくり研究会」を開催しています。

マーケティング3.0、Creating Shared Value(=CSV)が提唱され、これらの理論が実践に移行する昨今、「場」は、生活者と「協働」を促進し「共有価値の創造」をすすめる役割としてその重要性が高まっています。

「CSV×場づくり研究会」では、民間企業や自治体、団体等の組織が実践している「価値共創を進める場づくり」の事例を調査・分析し、これからの場づくりのあり方について議論を進めています。


ところで、「CSR」と「CSV」の違いは何でしょう?

2000年代の始めから、企業が「労働」や「環境」、「人権」と言った社会的な責任を果たすべきであるとした国際的なガイドラインがいくつも生まれ、日本においても企業が社会的責任を果たすことは当たり前なこととして取り組まれています。今や「CSR(=Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)」は企業活動における「Standard(規範)」の一つだと言えるでしょう。

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それに対して、「CSV(=Creating Shared Value:共有価値の創造)」は、従来の企業と顧客間だけの経済活動から、経済的な価値を生みつつ同時に社会的なニーズにも応えていく、経済的価値と社会的価値の両方の創造を実現するための、企業の「Strategy(戦略)」として位置づけられます。

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企業にとって、CSRは「規範」、CSVは「戦略」。CSVはCSRの代替にはならないものであり、CSVはCSRを前提として進められます。

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それでは、CSVにおける「場づくり」とは何でしょう?

「場」とは、多様な主体が集まり、コミュニケーションが行われる空間であり、コミュニケーションが繰り返されることで、価値を共創するコミュニティを創出し、さらにその価値を増幅させるプラットフォームです。

CSVにおける「場づくり」とは、企業がCSVという戦略を効果的に推進するために「場」をデザインすることと考えています。「場=空間×活動×交流」、3つのデザインを効果的に行う事によって、CSVを生産性高く推進することが可能になります。

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「CSV×場づくり研究会」での事例調査の内容は、今後このブログでも発信していく予定です。
オススメの「場」がありましたら、ぜひ、教えてください。

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