場づくりマーケティング・コンソーシアム

実践的ビジネストレーニング誌「Think!」冬号の特集:「イノベーションの起こし方」において、新しい価値を生む「場」のつくり方〜と題したインタビューを受けました。
コンソーシアムの活動を通じて得た知見をもとに、コトラーのマーケティング3.0時代において、「場」が有効なツールであること、「場」でのイノベーションのあり方について整理していただいております。 小島 敏明     
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Ⅱ 自治体が抱える社会課題と取り組み

 自治体では、地域ブランド化の取り組みが進んでいるが、具体的にどのような社会課題を抱えているのだろうか。特に重視して取り組んでいる社会課題を複数回答で聞いたところ、【図3】の通り「少子化対策/子育て支援」が最も多く、次いで、震災で優先的な取り組みが求められる「防災」が挙あげられた。以下、「観光産業の活性化」「農林水産業の支援」「住民の定住促進」が続く。 

【図3】特に重視して取り組んでいる社会課題(上位10項目のみ掲載)
  
図3_地域ブランド調査

 では、これらの社会課題に対し自治体はどのような取り組みを行っているのだろうか?【図4】に取り組みが多くなされている社会課題を示した。<施設の設置>では、社会課題として最も多く挙げられた「少子化対策/子育て支援」とともに、「文化振興」や「観光産業の活性化」が上位。また、<市民協働>では「環境整備・美化活動」「防災」「治安維持・防犯」といった身近な課題とともに、「自然や歴史・産業遺産の保護」や「文化振興」も多く挙げられ、市民の参画が進んでいる。
なお、<民間企業・団体と協力>では「地元産業の活性化」、「観光産業の活性化」「農林水産業の支援」と産業活性化に関する課題が多く挙げられた。

【図4】社会課題別の取り組み実施(各上位5項目のみ掲載)
 
図4_地域ブランド調査


加藤 昌俊

展示が館をとびこえて、まちへ広がる取り組みを紹介する。

「今年はうちの、よう鳴くわ」愛着の持てる虫イベント
伊丹市『鳴く虫と郷町(ごうちょう)』
/伊丹市昆虫館


 現在では、虫15種類3000匹、協力店舗数100、協力団体30団体、関連イベント30とまちぐるみの規模へ成長したまちの一大イベント『鳴く虫と郷町(ごうちょう)』。
 
 伊丹市昆虫館は虫を用意する。文化振興財団は街を担当。商店街は店先に虫を置き、飼育する。シンプルな役割分担は基本は当初から変わっていない。シンプルな参加形態がよかったのか、「世話(飼育)」というちょっとした手間が「愛着」へと変わり、自慢しあうといった参加意識まで育まれ、まち全体が、虫の音を聴き、秋を楽しむ会場になる。

「鳴く虫と郷町」2012年度

写真は、旧石橋家住宅で行われている「虫の音茶会」の様子。

旧石橋家住宅で行われている「虫の音茶会」

5、6月には、イベントの一環として、「初夏のキリギリスハンター」が行われた。地元企業の職員なども参加し、キリギリスの幼虫を捕獲に協力した。

 白井 至子

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